現在、ファイナンシャルプランナー(FP)という資格に興味を持っている人が増えています。
当メディアの管理人も、この資格に関心があったので、実際にファイナンシャルプランナー2級・AFPの資格を取得しました。
今回の記事では、ファイナンシャルプランナーの資格を生かした仕事や、副業で収入を得る方法について取り上げています。
この記事の内容が、ファイナンシャルプランナーの資格の魅力や、新たな仕事を選択する上で参考になれば幸いです。
ファイナンシャルプランナーの資格を生かせる仕事とは?
どんな仕事ができる?
ファイナンシャルプランナーには、ライフプランニングと資金計画、金融資産運用、タックスプランニング、リスク管理、不動産、相続・事業承継などの6つの分野の知識が求められます。
以下に、FPの資格を活かしてできる仕事内容について取り上げます。
個人の資産運用アドバイス
ファイナンシャルプランナーは、顧客の資産状況やライフプランに合わせて、最適な投資先を提案します。
例えば、近年ではESG投資が注目されており、その中でも特に環境への取り組みを重視した投資先の選定が求められています。
また、2024年以降、NISA制度が拡充・恒久化されるため、資産運用のアドバイスに関する需要は増加する可能性があります。
保険の提案
保険は、人々の生活を守る大切な商品です。
ファイナンシャルプランナーは、顧客のライフステージやリスク許容度に応じて、最適な保険商品を選定し提案します。
特に、生命保険や医療保険の選定においては、将来の健康状態や家族構成の変動を考慮することが重要です。
住宅ローンの相談
住宅購入は多くの人にとって、一生に一度の大きな買い物です。
ファイナンシャルプランナーは、顧客の収入や将来の生活設計を考慮し、最適な住宅ローンのプランを提案します。
経営者の資産管理のアドバイス
経営者は、自身の資産だけでなく、企業の資産も管理する必要があります。
ファイナンシャルプランナーは、経営者の資産構成や企業の成長戦略を考慮し、資産の最適な運用方法を提案します。
上記はあくまでも一例ですが、ファイナンシャルプランナーは、個人から企業まで、幅広いニーズに応えることができる専門家として、働ける可能性がある資格です。
就職先の具体例
FP資格を活かした就職先の具体例をご紹介します。
保険会社
保険の考え方を解説し、相談者のライフプランを作成した上で、ライフステージに合った保険商品の紹介を行う。
証券会社
金融関係全般に関する知識を活かし、顧客の資産運用やリスク管理のアドバイスを行う。
不動産会社
住宅購入のための資金計画や税金、相続などの知識を活かして、顧客の不動産購入をサポートする。
税理士事務所
税金や会計に関する知識を活かし、顧客の税務処理や経理業務をサポートする。
一般企業の人事や総務
社会保険や税金などの知識を活かして、給与計算や社員の福利厚生に関する業務をサポートする。
ご紹介した例は、就職先としてFP資格を活用できたり、資格があると有利に働く可能性がある就職先です。
実際、ファイナンシャルプランナーの勉強範囲は多岐にわたるため、人によって知識が豊富な分野や、これまでの経験を活かせる分野は異なります。
これまでの自分の経験や知識などの強みを考慮した上で、ファイナンシャルプランナー資格を活かせる就職先を検討してみて下さい。
独立系ファイナンシャルプランナーとして働く
ファイナンシャルプランナーは「家計のホームドクター」として位置づけられており、結婚、マイホーム、子育て、理想の老後など、将来の夢や目標をかなえるための「人生設計」や「ライフプラン」の策定をサポートします。
具体的な相談内容としては、家計管理、教育資金、住宅購入・ローン、税制、介護・医療費、老後資金、年金・社会保険、資産運用、保険、相続・贈与など多岐にわたります。
こうしたお金に関する幅広い知識を活かして、独立開業することも可能です。
自分自身で顧客を開拓していく必要がありますが、自由なスケジュールで働くことができるため、多くのファイナンシャルプランナーにとって魅力的な選択肢となっています。
独立開業はハードルが高いと感じる場合は、一般社団法人実務家FP支援機構が提供している、ファイナンシャルプランナー資格を活かして起業・開業・独立するためのサポートなどを活用することも検討できるでしょう。
詳細はこちら⇒FP独立プログラム
お金の知識を活用した副業
ファイナンシャルプランナーの資格は、金融の専門知識を持つことを証明するものであり、この資格を持つことで多くのチャンスが広がります。
以下は、FPの資格を活用して副業を始めるための方法をいくつか紹介します。
個別相談の提供
FPの資格を持つことで、個人や家族の資産管理や将来の計画に関するアドバイスを提供することができます。
オンライン上での相談サービスを開始することで、幅広い顧客層にアクセスすることが可能です。
セミナーやワークショップの開催
金融に関する知識を求める人々に向けて、セミナーやワークショップを開催することで収入を得ることができます。
テーマは、資産運用、保険、税金など、多岐にわたります。
オンラインコンテンツの制作
ブログやYouTubeチャンネルを開設し、金融に関する情報やアドバイスを提供することで、広告収入やアフィリエイト収入を得ることができます。
金融商品の紹介
信頼性のある金融商品を顧客に紹介し、紹介料を受け取ることも一つの方法です。
ただし、顧客の利益を最優先に考え、適切な商品を提案することが重要です。
企業向けのコンサルティング
企業の福利厚生や従業員の資産運用に関するアドバイスを提供することで、企業からの依頼を受けることができます。
管理人の経験談
当メディアを運営している管理人は、副業としてクラウドワークスで、ライターの仕事を受注しました。
この案件は、お金に関する情報発信をしているクライアントに対して、記事を作成し納品するライターとしての仕事でした。
この仕事の応募条件に、ファイナンシャルプランナー2級の資格が含まれており、この資格のおかげで仕事を受注することができました。
約20記事ほどを納品したと思いますが、その後に、その仕事の経験を活かして、自分のメディアを立ち上げました。
1年目は、100記事以上書いても収入にならず、何度か辞めようと思いましたが、諦めずに継続していくうちに、徐々に収入が得られるようになり、今では毎月安定して収入が得られるようになりました。
ファイナンシャルプランナーの資格を取得していれば、お金に関する一定の知識があることを証明できるので、お金に関連する情報発信に向いています。
メディア運営においては、YMYL(Your Money or Your Life)といって、お金などユーザーの人生に強く影響を与える可能性のある情報発信においては、特にコンテンツの評価基準がGoogleにより厳しく設定されています。
他のジャンルと比べて、専門性・権威性・信頼性(E-A-T)が求められるジャンルであるため、ファイナンシャルプランナーの資格を取得していると、こうしたジャンルで情報発信するのに有利です。
また、自分のメディアを持たなくても、金融関連のライターなどの仕事を受注するのにも有利に働きます。
これらの副業は在宅でできるので、子育てや介護などにより自宅で仕事をしたい場合に、相性の良い働き方だと思います。
ファイナンシャルプランナー資格で転職の注意点
ファイナンシャルプランナーとしての転職を考える場合、未経験の方は特に注意が必要です。
業界の知識や経験がないと、適切なアドバイスができない可能性が高まります。
実際、ファイナンシャルプランナー資格があると、保険業界や不動産業界では業界未経験でも採用の可能性が高いものの、銀行や証券会社等の金融系では新卒採用が主流となっており、未経験での転職は難しいとされています。
未経験からの転職の場合、初期の給与が低く設定されることも考えられますが、ファイナンシャルプランナーの資格を持っていることで、研修や教育の機会が増える可能性もあります。
特に、ファイナンシャルプランナー資格の中でもFP1級・FP2級やCFP・AFPは、未経験者にとっては非常に価値のある資格です。
これらの資格を持っていることで、転職市場での競争力が向上します。
ただし、ファイナンシャルプランナーとしての経験が浅い場合、顧客からの信頼を得るのは難しいかもしれません。
実際に、相談者がお金に関する相談を検討する際、相談したい内容に関連してFPが経験豊富かどうかは選択のポイントとなることが考えられます。
そのため、未経験からこの業界に飛び込む際は、十分な知識やスキルを身につけることが求められます。
さらに、ファイナンシャルプランナーとしての仕事は、顧客の資産運用をサポートするものですが、相談者の家計状況やライフステージ、家族構成など、多岐にわたる情報を基に適切なアドバイスを行う必要があります。
このため、高い専門知識だけでなく、営業力やコミュニケーション力も求められる職種となっています。
ファイナンシャルプランナーとしての転職を考える際は、未経験であることのデメリットを理解し、それを補うための努力を怠らないことが重要です。
ファイナンシャルプランナーは仕事がなくなる?
近年、テクノロジーの進化により、多くの業界で自動化やAIの導入が進められています。
特に、ファイナンシャルプランニングの分野では、ロボアドバイザーというAIを活用した資産運用アドバイスツールが注目を集めています。
これにより、一部の人々からは「ファイナンシャルプランナーの仕事は将来的になくなるのでは?」という声が上がっています。
確かに、ロボアドバイザーは、顧客のリスク許容度や投資目的に基づいて、最適な資産配分を自動で提案することができます。
また、過去のデータや市場の動向をもとに、高度な分析を行い、効率的な投資戦略を提供することも可能です。
このような点から、一部のシンプルな資産運用アドバイスに関しては、AIによる自動化が進む可能性があります。
しかし、ファイナンシャルプランニングは、単なる資産運用だけでなく、顧客のライフプランや将来の夢、目標を考慮したトータルな資産設計を行うものです。
例えば、子供の教育資金の計画や住宅ローンの返済計画、老後の生活資金の確保など、多岐にわたるニーズに対応する必要があります。
このような複雑なニーズに対応するためには、人間の感性や経験、そしてコミュニケーション能力が不可欠です。
AIはデータをもとに最適な答えを導き出すことが得意ですが、人間の感情や価値観を深く理解し、共感することは難しいと言われています。
そのため、ファイナンシャルプランナーの仕事が完全になくなることは考えにくいです。
むしろ、テクノロジーの進化を活用し、より高度なアドバイスやサービスを提供することが求められるでしょう。
例えば、AIによるデータ分析を基に、より精緻な資産運用戦略を提案することや、VR技術を活用して、顧客に将来のライフシーンを体験させることなど、新しいサービスの提供が期待されます。
結論として、ファイナンシャルプランナーの仕事がなくなる未来は考えにくいですが、テクノロジーの進化に柔軟に対応し、新しい価値を提供し続けることが重要です。
ファイナンシャルプランナー おすすめの通信講座
ファイナンシャルプランナーの資格取得を目指す方々のために、多くの通信講座が提供されています。
これらの講座は、資格取得をサポートするための教材やサポート体制を提供しており、受講生の合格率や満足度に差が出ることがあります。
以下は、実績や特徴に基づいて選ばれたおすすめの通信講座をいくつか紹介します。
TAC
TACは、ファイナンシャルプランナーの資格取得をサポートするための実績が豊富な通信講座として知られています。
大原
大原は、専門的な教材やサポート体制で、多くの受講生が合格を果たしています。
LEC
LECは、独自の教材や学習方法で、受講生の理解を深めるサポートを行っています。
ユーキャン
ユーキャンは1954年の設立以来、資格・実用・趣味の3つのカテゴリで多岐に渡る約150講座を展開しており、通信教育のパイオニアとして知られています。
フォーサイト
FP2級の合格率は35%〜50%程度ですが、2023年1月度試験のフォーサイトのFP2級合格率は93.8%と、合格率の高さが際立っています。
当メディアの管理人も、フォーサイトの通信講座を受講して、一発でファイナンシャルプランナー2級に合格しました。
フルカラーで重要ポイントが分かりやすいように工夫されており、学習がしやすかったです。
私の場合、ファイナンシャルプランナー3級を飛ばして、2級の試験を受けましたので、2級の受験資格の1つであるAFP認定研修の受講修了者という要件を満たすため、認定研修に対応していた複数の通信講座の中から、フォーサイトを選びました。
これらの通信講座は、それぞれの特色やサポート体制に違いがあるため、受講生のニーズに合わせて選ぶことができます。
資格取得を目指す方は、自身の学習スタイルや目的に合わせて、最適な通信講座を選択することが重要です。
記事のまとめ:ファイナンシャルプランナー資格を活かせる仕事
本記事では、ファイナンシャルプランナー資格を活かせる仕事として、就職先の具体例や副業で収入を得る方法などをご紹介しました。
ファイナンシャルプランナー資格を取得をすれば、必ず就職できたり副業で収入を得られる保証はありませんが、今後の働き方の選択肢を増やすことは可能です。
さらに、学んだ知識は自分の生活に役立ちますので、資格取得の努力が無駄になることはありません。
仕事や自分の生活にも活かせるファイナンシャルプランナー資格は、本当にお勧めできる資格です。